• 3.11 被災地の証言 東日本大震災 情報行動調査で検証するデジタル大国・日本の盲点

3.11 被災地の証言 東日本大震災 情報行動調査で検証するデジタル大国・日本の盲点

3.11 被災地の証言 東日本大震災 情報行動調査で検証するデジタル大国・日本の盲点

¥3,800+税

品種名
書籍
発売日
2012/3/5
ページ数
288P
サイズ
B5判
著者
情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)編著
ISBN
9784844331643

東北3県3000人の調査が伝える「情報の空白地帯」の実態。阪神・淡路大震災の教訓はなぜ生かされなかったのか。

本書は宮城・岩手・福島県の在住者約3000人を対象に実施された「東日本大震災 情報行動調査」の結果から、被災地の人々が震災発生から3か月間、どんな状況下でどんな情報をたよりにどう行動をしたかという記録をまとめたものである。阪神・淡路大震災から17年、携帯電話やソーシャルメディアが普及し、情報環境が様変わりしたにもかかわらず、人々は「情報の空白地帯」の中で取り残され、発信手段を奪われた。なぜ教訓は生かされなかったのか。膨大な証言を分析し、情報通信技術(ICT)の視点から真の支援のあり方を探っている。ICTの観点から復興を考えるための基礎資料として必読の書。

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■著者からのメッセージ
 ごく当たり前に主体性をもって生きることを阻むのが災害であり、それを回復させるために必要となるのが、情報とその伝達手段ではないだろうか。テレビ・ラジオ・新聞などの従来のメディアに加えて、携帯電話やインターネット、ソーシャルメディアなどが注目されたのは、それらが人々の主体的な情報交換・共有を実現する可能性を持っていたからではないか。それらの可能性は、残念ながら今回の震災では十分には発揮されなかった。しかし、今後の方向性を示したことは間違いないだろう。
 この本は、被災した人々を受け身の客体としてではなく、自立した主体としてとらえる視点で書かれている。それが、今後の復興、より安全で安心な社会を築き、ICTが人々に真に役立つ未来を考えるために、きわめて重要と考えてのことである。今後も、そうした考えを大切にして活動を続けていきたい。読者の皆さんにも、共に加わっていただければ幸いである。(「はじめに」より)

■著者プロフィール
情報支援プロボノ・プラットホーム(iSPP)
東日本大震災の被災者を支援し、復旧・復興活動に貢献するため、ICT(情報通信技術)の関係者が個人の資格で集まり、2011年5月に設立された非営利組織。被災地のニーズを探り、ICTを活用した復旧・復興活動を進めるため、会員が自らの知識・経験・技能・資源を活かした「プロボノ」活動を実践している。国、自治体、民間企業、NPOなどの組織とも連携し、さまざまな救援・支援活動と被災地をつなぐ情報支援プラットフォームの構築を目指している。また、被害の実態の記録・保存、災害時の情報行動調査を実施するほか、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震など、これまでの災害の教訓との照合・継承、国際的な災害対応活動との協力、日本の社会システムの改善にもつながる日本人としての考え方の検証とそれに基づく緊急時に機能するシステムの構築・マネジメントの提案など、中長期的な課題を視野に入れた幅広い活動を推進している。

目次

はじめに

序章 デジタル大国に生まれた情報の空白地帯── 生かせなかった阪神・淡路大震災の教訓
被災者を追い詰めた「情報の空白地帯」ICTを活用し、災害情報伝達の最適化を

第1章 分析─データで読む東日本大震災の情報行動
東日本大震災 情報行動調査 岩手・宮城・福島3000人のデータ分析
情報行動調査の目的と概要
調査手法
回答者のプロフィール
明らかに重かった面談回答者の被害
利用できた情報ツールや機器
役に立った情報源
役に立ったインターネットサービス(ネット調査)
必要とした情報
安否確認に関する情報行動
被災地内と外との情報ギャップが浮き彫りに

第2章 証言─ 東北沿岸部で何が起こったか
人々が語る情報途絶の実態:岩手県沿岸部の場合
典型的リアス式海岸の町 釜石市
町役場が津波に直撃された大槌町
甚大な津波被害を受けた山田町、陸前高田市、大船渡市
人々が語る情報途絶の実態:宮城県沿岸部の場合
少しの高低差が明暗を分けた気仙沼市
“想定外”で被害が拡大した仙台市と名取市
人々が語る情報途絶の実態:福島県沿岸部の場合
原発と津波の被害が深刻な南相馬市、双葉町、浪江町
県最大の都市、いわき市を襲った津波と放射能
[ 危機管理担当者と防災教育担当者の証言 ]
気仙沼市「津波防災」の取り組みと情報行動救えたものと救えなかったもの
[ 調査員が振り返る被災者の声 ]
「復興」の陰で埋もれる以前の生活への思い体験を語ってくれた被災者の心の内を考える

第3章 証言─ 東北内陸部の人は何を見たか
人々が語る情報途絶の実態: 岩手県内陸部の場合
停電の影響が大きかった盛岡市、北上市
沿岸被災地の後方支援機能を果たす遠野市、一関市
人々が語る情報途絶の実態: 宮城県内陸部の場合
震度7を記録した栗原市、内陸部で仙台に次ぐ被害を受けた大崎市
丘陵部で宅地被害が多発した仙台市
人々が語る情報途絶の実態: 福島県内陸部の場合
建物被害と放射能への不安にさらされる福島市、郡山市
[ 支援自治体の事例 ]
内陸部と沿岸部を結ぶハブ機能を生かし後方支援拠点として注目された遠野市
[ 支援活動の事例 ]
地域の復興を支えるために連携を拡大する遠野まごころネットの取り組みと考え方
[ 市民の自主調査 ]
仙台の在宅高齢者自身による被災体験調査ケータイ世代とは異なる不安と生活復旧への対応

第4章 証言─ 原発事故と情報行動
原発事故に伴う福島県住民の情報行動
原発事故発生の認知時期
原発事故発生の認知経路
原発事故の情報源としてのインターネット
[ 調査員が語る避難者の証言 ]
生まれたばかりの子どもを連れて緊急避難避難の長期化と風評被害で仕事にも打撃
[ 調査員が語る避難者の証言 ]
震災当日から、1日ごとに避難所を転々散り散りになった地区住民との連絡に尽力

第5章 証言─ 情報源や行政・企業・メディアへの意見
自由回答に見る東北沿岸部の人々の声
自由回答に見る東北内陸部の人々の声
自由回答に見る原子力発電所の事故についての意見

第6章 証言─ 被災自治体の現実と情報システムの教訓
東北ITコンサル企業経営者が見た自治体システムの損傷
[ 自治体防災担当者の証言 ]
大津波は情報伝達体制を機能不全に成果と反省を残した防災教育 ─岩手県釜石市
[ 自治体首長の証言 ]
届かなかった防災無線による避難の呼びかけ
災害時は情報収集・発信の人員確保も課題 ─宮城県名取市
自治体ICT担当者が語る復旧への道のりと情報システムの課題

第7章 提言─ 被災者の視点での情報伝達を可能にするには
被災者の視点に立った6つの提言
「情報の空白地帯」発生を防ぐICT活用

あとがき
謝辞
文献一覧
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執筆者紹介
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