STORY
― 現役経済記者が娘のために書いた、笑いと涙の青春小説!―
中学2年生の「僕」は、バスケが好きな平凡な男の子。
そんな「僕」が突然放り込まれたのは、謎の大男が顧問を務めるヘンテコなクラブ。
しかも、メンバーは大富豪の美少女との二人きり。
変な顧問は「この世には、おカネを手に入れる方法が6つあります」とかなんとか妙なことを言いはじめて……。
中学2年生の「僕」は、バスケが好きな平凡な男の子。
そんな「僕」が突然放り込まれたのは、謎の大男が顧問を務めるヘンテコなクラブ。
しかも、メンバーは大富豪の美少女との二人きり。
変な顧問は「この世には、おカネを手に入れる方法が6つあります」とかなんとか妙なことを言いはじめて……。
そろばん勘定クラブへようこそ!
「このクラブのテーマはそろばん勘定です。残念ですが、それは出番がありません」あなたのお値段、おいくらですか?
「大事な自分の値段です。じっくり考えてください。制限時間は5分とします」 かせぐ
ぬすむ
もらう
この3つ以外に、お金を手に入れる方法を3つ挙げなさい
チャイムが鳴り、カイシュウ先生はパンパンッと手をはたくと「では来週の月曜日に」と教室から出ていった。福島さんも「じゃ、また来週」と行ってしまった。どこにでもいるフツーの中学2年生。小学校からバスケ部で、部活がない週末は公園でサッカーに燃える。消防士である父親がヒーロー。ひょんな巡り合わせで「そろばん勘定クラブ」に入ってしまう。
町一番の大富豪の娘。成績は常にトップクラスで、母譲りのスマートな容姿も相まって、誰からも一目置かれる存在。物事をとことん突き詰める頑固な一面を持つ。家族の手掛けるビジネスについて悩んでいる。
「そろばん勘定クラブ」の顧問にして2メートルを超す大男。バイリンガルのハーフっぽいという以外、経歴等は不明。巨体が楽に収まるベンツが愛車。紅茶とスコーンをこよなく愛する。見た目は40代。
名著です。
ご自身のお子さんに向けて書かれただけあって生き方、働き方を示唆する哲学的な本になっています。
マーケット記者として経済や投資、金融業に対する高井さんの見方が滲み出ているのも素晴らしいと感じました。
小中学生向けにお金や経済を教える本がもっともっと必要です。続刊を希望したいと思います。是非、皆さんご一読を。
テーマは古くからある「貨幣価値」からビットコインまで。
「お金」を軸に経済・社会・職業・労働・人生を複合的かつ有機的に結びつけた大人も楽しめる良書。
甘味は和菓子、女性は白いワンピース。ちょいちょい作者の好みをちりばめて。
知らず知らずに、教室にいて、答えを考えるよう仕向けられる文章力は流石の一言。
人が印刷された紙きれと、硬くて円い物体…。ちょっと変わった先生が、知っているようで知らない「おカネ」の正体を明かします。
おカネとは、フツーとは、働くとは、いったいどういうことなのか。
授業を受けるたびにきっと「おカネ」の存在が身近に、体温を伴うものに感じられるはず。
先の見えない今だからこそ、ちょっと立ち止まって「経済」とのつながりを考えてみませんか。
類のない、若い世代に読んでほしい傑作。Kindle版からさらに進化してます。笑えて、ちょっと泣けて、深い。
読んだ後、お金、経済、世の中が少し違って見えてくる。
経済への洞察と軽快なストーリーが絶妙。娘を持つ父親らしい視点が暖かい。
後半は一気読みでした。大人を含め、幅広い世代に読んでもらいたい!
リーマンショックがなぜ起きたのかなど、お金のカラクリや市民への影響をユニークな先生がわかりやすく説明してくれる1冊!!
金融不況はお金持ちだけの話ではなく、我々にとっても、とても重要なことだと教えてくれる本です。
今、自分がいる境遇と重ねて考えさせられ、"お金"、"働く"とは何かを考えるいい機会になりました
経済や金融教育の域を超え、青春小説、時事社会問題の根っこを考えるきっかけにもなるジャンルレスな好著
経済について勉強になるだけでなく、読み物としても面白かった
多少難しいことや、深~い、考えさせられることもあり、とても勉強になりました
今さら聞けない金融の仕組みを子供にもわかる平易な言葉で書いてあり、大人にもオススメ
サラリーマンが、もう一度経済の仕組みを整理するのにも役立ちそう
こういった本を、子供の頃に読んでいたら、人生は変わっていたような気がします
高井 浩章 著
2018年3月16日(金)発売
定価(本体1,600円+税)
四六判/272ページ
ISBN9784295003380
電子版価格(本体1,440円+税)
※インプレス直販価格
1972年、愛知県出身。経済記者・デスクとして20年超の経験をもつ。専門分野は、株式、債券などのマーケットや資産運用ビジネス、国際ニュースなど。三姉妹の父親で、初めての単著となる本書は、娘に向けて7年にわたり家庭内で連載していた小説を改稿したもの。趣味はレゴブロックとスリークッション(ビリヤードの一種)。
出版や発表の予定もないまま、ゆるゆると書き続けた7年の間、主要キャラ3人と過ごした時間は、楽しく、充実したものでした。いつの間にか一人歩きした彼らが、予想外の方向に物語を運んでくれたり、作者でも「へえ」と思うようなセリフを口にしたり。執筆が滞ると、夢に出てきて「早くわたしたちの世界を先に進めろ」と催促されたこともありました。2年前の夏に書き終わったときには、達成感と、「ああ、もうお別れか」という寂しさが相半ばする思いでした。
このたび、旧Kindle版では小学校だった舞台が中学校に移り、素敵なイラストも加わって、3人組に新たな息吹が吹きこまれました。1人でも多くの方に、愉快な「そろばん勘定クラブ」の体験を共有していただければ幸いです。