インプレス標準教科書シリーズ 改訂版 デジタル放送教科書(上)

インプレス標準教科書シリーズ 改訂版 デジタル放送教科書(上)

4,180円(本体 3,800円+税10%)

品種名
書籍
発売日
2004/9/30
ページ数
400
サイズ
B5判
著者
亀山 渉 監修/花村 剛 監修
ISBN
9784844320272

高品質なコンテンツ配信時代を迎えて、本格的にサービスが開始された地上デジタル放送は、大型液晶テレビ、大容量DVDレコーダなどの登場を背景に急速に普及しています。
本書『デジタル放送教科書(上)』は、デジタル放送を支える中核技術としても、広く普及している圧縮符号化技術「MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4」から最新の「H.264 /AVC」までを、体系的にまとめて解説し、また、基本となるデジタル放送の歴史や変調技術の基礎までを幅広く学べる教科書です。さらに、インターネットと放送の融合も視野に入れた、やさしいデジタル放送の解説書となっています。
なお、『デジタル放送教科書(下)』では、MPEG-7、MPEG-21に加えて、注目されるメタデータや1セグメント放送などを解説しています。

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目次

第1章 Q&A で学ぶデジタル放送の基礎知識―インターネットとの違いから法制度まで―
Q1 アナログ放送とデジタル放送との違いは?
Q2 アナログとデジタルの違いは?
Q3 デジタル放送を実現するための技術は?
Q4 デジタル放送で使うプロトコルとは?
Q5 デジタル放送で扱かえる情報は?
Q6 放送と通信・コンピュータ用語の違いは?
Q7 インターネット放送とデジタル放送との違いは?
Q8 放送と配信の違いは?
Q9 ストリーミングとデジタル放送の関係は?
Q10 デジタル放送時代の法制度は?
Q11 デジタル放送は個人で開局できる?
Q12 デジタル放送を受信するために必要なものは?
Q13 IC カードは必要?

第2章 デジタル放送時代における情報伝送方式の基礎―デジタル情報はどう送られるか―
2.1 情報を伝達する変調技術とは?
2.2 アナログ変調方式の特徴とその仕組み
2.3 デジタル変調方式の特徴とその仕組み
2.4 OFDM の特徴とその仕組み
2.5 地上デジタル放送における変調方式
2.6 SFN(単一周波数ネットワーク)による構成
2.7 伝送路誤りに強い符号化技術
2.8 まとめ:地上デジタル放送時代の幕開け
コラム① USB(上側帯波)とLSB(下側帯波)の数学的表現
コラム② リード・ソロモン符号方式

第3章 デジタル放送とMPEG-1/2/4システムのプロトコル―その1:MPEG-1からMPEG-2システムへの発展―
3.1 オーディオ/ビデオ/データを統合するMPEG システム
3.2 MPEG-1 システムの標準と特徴
3.3 MPEG-2 システムの標準と特徴
3.4 DVD でも活躍するMPEG-2 PS
3.5 放送、通信を対象にしたMPEG-2 TS
3.6 まとめ:MPEG-2 TS は放送・通信用のパケット構造

第4章 デジタル放送とMPEG-1/2/4システムのプロトコル―その2:MPEG-2からMPEG-4システムへの発展―
4.1 MPEG-2 システムのPIDによる多重の仕組み
4.2 MPEG-2 TS のセクションの構造
4.3 PSI(番組特定情報)の役割
4.4 SI(番組配列情報)の役割
4.5 データ・カルーセルによるデータ伝送
4.6 オブジェクト・カルーセルの標準と特徴
4.7 MPEG-4 システムの標準と特徴
4.8 BIFS(シーン記述言語)とDMIF
4.9 まとめ:放送を支えるMPEG-2/MPEG-4 システム
コラム① 日本のデジタル放送
コラム② H.264/AVC とMPEG システム

第5章 デジタル放送とビデオ圧縮技術―その1:MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4の仕組み―
MPEG-1ビデオとMPEG-2ビデオ
5.1 MPEG-1/MPEG-2 ビデオ圧縮符号化技術の目的と特徴
5.2 MPEG-1/MPEG-2 ビデオ圧縮符号化のアルゴリズム
5.3 MPEG-2 で導入されたスケーラビリティ機能
5.4 ビット・ストリームの互換性を規定するプロファイルとレベル
5.5 MPEG-1/MPEG-2ビデオ圧縮符号化のまとめ
MPEG-4ビジュアル
5.6 MPEG-4 ビジュアル圧縮符号化標準とその特徴
5.7 MPEG-4 ビジュアルの任意形状圧縮符号化の仕組み
5.8 MPEG-4 の誤り耐性技術
5.9 MPEG-4 のスケーラビリティ
5.10 MPEG-4 におけるメッシュとアニメーション
5.11 MPEG-4 のプロファイル(圧縮機能のセット)
5.12 MPEG-4 ビジュアル圧縮符号化のまとめ:地上デジタル放送、携帯電話、ストリーミングへの展開
コラム① ビデオ圧縮符号化の基礎技術
コラム② デジタル放送で使用する映像フォーマットとは?

第6章 デジタル放送とビデオ圧縮技術―その2:H.264/AVCの仕組み―
6.1 H.264/AVC 画像圧縮符号化標準とその特徴
6.2 H.264/AVC の予測技術
6.3 H.264/AVC の変換技術
6.4 H.264/AVC の量子化ステップ
6.5 H.264/AVC とエントロピー符号化
6.6 H.264/AVC のデブロッキング・フィルタ
6.7 H.264/AVC のプロファイルとレベル
6.8 H.264/AVC のまとめ
コラム① 具体的な行列式

第7章 デジタル放送とMPEG-1/2/4のオーディオ圧縮技術
7.1 オーディオ圧縮符号化の歴史
7.2 デジタル圧縮符号化の原理
7.3 人間の聴覚と「聴覚心理符号化」
7.4 MPEG-1 オーディオの仕組み
7.5 MPEG-2 オーディオの仕組み
7.6 MPEG-4 オーディオの仕組み
7.7 MP3 の拡張「MP4」と新標準「MPEG-A」
7.8 MPEG 以外のオーディオ圧縮符号化: AC3、ATRAC、DTS
7.9 5.1 チャンネル・オーディオの仕組み
7.10 iPod の登場と次世代オーディオ圧縮符号化技術
コラム① 音質をどのように評価するか ― ITU-R BS.1116 試聴試験の方法―
コラム② H.264/AVCとオーディオの関係 ―デジタル放送のオーディオは将来どうなる?―

第8章 デジタル放送とマルチメディア符号化規格「BML」
8.1 マルチメディア符号化の歴史
8.2 マルチメディア符号化の基礎
8.3 BML :日本のデジタル放送のマルチメディア符号化方式
8.4 BML(ARIB 標準規格B24)の全体像
8.5 デジタル放送用への拡張
8.6 現在のデジタル放送での運用
8.7 BML 文書の伝送方式
8.8 デジタル放送のマルチメディア符号化と国際動向
8.9 デジタル放送受信機の機能
8.10 まとめ:日本が先行しているマルチメディア符号化
コラム① 「符号化」と「圧縮」
コラム② マークアップ言語とは?
コラム③ Javaの用語
コラム④ BMLアプリケーションとデータ・イベント
コラム⑤ TV Linux アライアンス

第9章 日米欧で始まったデジタル放送の歴史とその発展
9.1 デジタル放送の開始前夜
9.2 アメリカのデジタル放送の歴史
9.3 ヨーロッパのデジタル放送の歴史
9.4 日本のデジタル放送の歴史
9.5 まとめ:デジタル放送の将来
コラム① 放送における「互換性」とサイマルキャスト
コラム② 欧米におけるデジタル化推進の背景
コラム③ デジタル放送システムの基本構成
コラム④ 地上デジタル放送開始「うらばなし」
コラム⑤ サーバー型放送サービスの運用を検討する「サーバーP」とは
コラム⑥ 放送規格はどのように決められる?

第10章 デジタル放送時代に実現するインターネット放送
10.1 インターネット放送の仕組み
10.2 RTP/RTCP とアダプテーションの課題
10.3 アダプテーションの実現手段
10.4 セッション管理プロトコル: SDP、RTSP、SAP
10.5 インターネット放送のコンテンツ配信技術
10.6 インターネット放送の運用例
10.7 まとめ:大規模化に向かうインターネット放

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