インプレス標準教科書シリーズ P2P(ピア・ツー・ピア)教科書

インプレス標準教科書シリーズ P2P(ピア・ツー・ピア)教科書

4,180円(本体 3,800円+税10%)

品種名
書籍
発売日
2007/12/26
ページ数
376
サイズ
B5判
著者
江崎 浩 監修
ISBN
9784844325048

ブロードバンド/ハイビジョン映像配信時代を背景に、個々人が自由にP2P(ピア・ツー・ピア)通信を使って、直接、コンテンツのやり取りをする利用環境から、P2Pを使った「新しい映像配信ビジネス」を展開する環境が登場しています。これらは、これまで違法とされていた著作権問題を解決し、P2Pにファイルを管理する仕組みが導入された「第4世代P2P」の登場によって、実現しています。本書は、Napster/Gnutella/Winnyから第4世代のBitTorrent/SkeedCast/Joost/BBブロードキャストほか、最新アーキテクチャまでを体系的に整理し、基礎から応用まで解説しています。次世代標準ネットワーク技術の専門サイト「WBBフォーラム」WBBフォーラムは、NGNをはじめWiMAXや802.11などのワイヤレス・ブロードバンドやデジタル放送に関する国際的な標準化動向を中心とした、次世代の通信産業と放送産業のダイナミックな展開をレポートするサイトです。あなたもフォーラムへ記事を寄稿してみませんか?

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目次

第1章 Q&Aで学ぶP2P(ピア・ツー・ピア)の基礎知識
Q1 P2P(ピア・ツー・ピア)とは何か?
Q2 P2P システムとクライアント-サーバ・システムの違いは?
Q3 広義のP2P に対して狭義のP2P とは?
Q4 コンピュータ・システムはどのように発展してきたか?
Q5 現在、第4 世代のP2P が登場したと聞きますが?
Q6 オーバーレイ・ネットワークとは?
コラム① 第1 世代のP2Pシステムは「電話システム」と同等
コラム② キャッシュとキャッシュ・サーバ
コラム③ 第3 世代のP2P システムのキー技術「DHT」

第2章 P2Pの歴史と発展―合法的なビジネス活用に進展したP2P技術―
2.1 P2P(ピア・ツー・ピア)の光と影
2.2 P2P 型ネットワークの誕生とその背景
2.3 いろいろなP2P ファイル交換システムの登場と進化
2.4 著作権侵害とコンテンツ業界の攻勢
2.5 P2P のコンテンツ流通への応用
2.6 P2P 技術の可能性と今後の展開
コラム① C/S モデルとP2P モデル
コラム② P2P 型ネットワークの世代別特徴とアプリケーションの現状

第3章 著作権の現状とP2Pにおける著作権侵害の課題―諸外国の裁判内容からWinny事件まで―
3.1 著作権を伴う情報の管理のあり方
3.2 クリエイティブ・コモンズとその基本的な考え方
3.3 個人情報保護とコンテンツの開示
3.4 社会基盤として求められるネットワークの中立性
3.5 P2P に関する法律: P2P と通信法
3.6 P2P と著作権問題:何が重要なのか?
3.7 プロバイダ責任制限法とP2P
コラム① 新しい技術の可能性とWinny事件

第4章 P2Pのアーキテクチャの分類とその応用例
4.1 P2P アーキテクチャの分類
4.2 オーバーレイ・ネットワークの仕組み①:非構造化オーバーレイ
4.3 オーバーレイ・ネットワークの仕組み②:構造化オーバーレイ
4.4 注目される分散ハッシュ・テーブル(DHT)
4.5 P2P アーキテクチャとファイル共有:非構造化オーバーレイの実例
コラム① WinMX
コラム② Freenet

第5章 構造化オーバーレイとP2Pアーキテクチャの研究動向
5.1 構造化オーバーレイの実例①: Chord(コード)
5.2 構造化オーバーレイの実例②: Pastry(パストリー)
5.3 構造化オーバーレイの実例③: Kademlia(カデムリア)
5.4 構造化オーバーレイの実例④: Skip Graph(スキップ・グラフ)
5.5 構造化オーバーレイの事例:BitTorrent(ビットトレント)の仕組みと特徴
5.6 P2P アーキテクチャの研究動向①:構造化オーバーレイに基づく実例
5.7 P2P アーキテクチャの研究動向②:複雑ネットワークとの関連
5.8 P2P アーキテクチャの研究動向③:P2P 実用化のための研究基盤
5.9 P2P アーキテクチャの研究動向④:DHT を評価するためのシミュレータ

第6章 CDNシステムとP2Pシステムはどこが違うのか?― Webサーバの基本動作からCDN/P2Pまで―
6.1 HTML とH T T P が支えるWWW(Web)の仕組み
6.2 WWW(Web)システムと処理能力向上の手法
6.3 大規模Web サーバの構築と処理性能向上の手法
6.4 CDN の登場と役割
6.5 CDN システムとP2P システムの仕組み
6.6 CDN システムとP2P システムの違い

第7章 Winnyをベースに商用化されたコンテンツ配信システム「SkeedCast」
7.1 WinnyとSkeedCast
7.2 SkeedCast のアーキテクチャ
7.3 SkeedCast の運用とチューニング
7.4 P2P による商用ビジネスへの進化
7.5 SkeedCast の将来展開

第8章 P2Pに関するコミュニケーション・システム― SIP/P2P SIP、IMSの仕組みからSkypeまで―
8.1 SIP とは? なぜSIP が使用されるのか?
8.2 SIP の役割と構成要素
8.3 SIP の基本的なシーケンス(通信手順)
8.4 P2P SIP の標準化とその適用範囲
8.5 IMS(IP マルチディア・サブシステム)
8.6 IMS のアーキテクチャとFMC
8.7 P2P を利用したSkype のサービスの仕組み
8.8 Skype のビジネス・モデル
8.9 Skype を支えている技術
8.10 Skype のエコシステム
コラム① m2m-x とは?

第9章 実例で学ぶP2P型マルチキャスト技術― オーバーレイ・マルチキャスト方式の「BBブロードキャスト」―
9.1 従来のインターネット同報配信の問題点
9.2 3 つの同報配信技術とその特徴
9.3 TV バンクの設立と3 大テクノロジー
9.4 BB ブロードキャストの技術と特徴
9.5 TV バンクにおけるOLM 配信の実績
コラム① 「放送と通信とBB ブロードキャスト」

第10章 モバイル(携帯電話)におけるオールIP化とP2Pへの展開―次世代PHS/無線LAN/WiMAXなどもP2Pへ―
10.1 今、なぜモバイル(携帯電話)でP2P なのか?
10.2 無線におけるP2P のタイプとオールIP 化
10.3 キャリア・アクセス型(携帯電話/PHS)とP2P
10.4 無線L AN 型(各種IEEE 802 標準)とP2P
10.5 RFID(FeliCa/ICタグ)/ DSRC とP2P
10.6 ユビキタス時代のモバイルP2P
コラム① 携帯電話サーバは実現可能か?

第11章 P2Pアプリケーションのインターネット・トラフィック特性への影響
11.1 日本のブロードバンド・トラフィックの現状とP2P トラフィック
11.2 日本のブロードバンド普及率とトラフィック量の推移
11.3 国内におけるマクロレベルのトラフィック・パターン
11.4 ユーザー・レベルでのトラフィックの振る舞い
11.5 P2P アプリケーションの振る舞い

第12章 P2Pによる新ビジネス・モデルと商用サービス
12-1 P2P による新ビジネス・モデルの展開事例=デジタルミュージシャン・ネット(DMN)/Joost/FMO/orz(がっくし)=
12-1.1 P2P とデジタルミュージシャン・ネット(DMN)のビジネス・モデル
12-1.2 P2P とJoost(ジュースト)のビジネス・モデル
12-1.3 P2P とオンライン・ゲーム(FMO)のビジネス・モデル
12-1.4 P2P とorz(がっくし)のビジネス・モデル
12-2 P2P による商用ファイル配信サービス「BitTorrent DNA」
12-2.1 コンテンツ配信としてのP2P
12-2.2 BitTorrentの登場と特徴 344
12-2.3 BitTorrent DNA:商用サービス・レベルのコンテンツ配信インフラ

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