インプレス標準教科書シリーズ 改訂三版 802.11高速無線LAN教科書

インプレス標準教科書シリーズ 改訂三版 802.11高速無線LAN教科書

4,290円(本体 3,900円+税10%)

品種名
書籍
発売日
2008/3/27
ページ数
408
サイズ
B5判
著者
守倉 正博 監修/久保田 周治 監修
ISBN
9784844325468

急速に普及する無線LANは、高速化が推進され、ワイヤレス・ブロードバンドの主役となりました。パソコンへの標準装備はもとより、公衆無線LANスポットやオフィス、家庭でのワイヤレス環境を実現しています。そのような中、ユーザーの体感速度で100Mbps以上を実現する、次世代の高速無線LAN規格「802.11n」の主要な標準が、ほぼ固まってきました。一方、国内でもすでに技術基準が公布・施行され、電波法制上は11nのフル規格が使えることになりました。また、802.11n規格に対応した商品も、メーカーから相次いで出荷されはじめており、2008年春頃から出荷が本格化されると見込まれています。今回の改訂三版では、最新の11n規格の標準内容を全面的に盛り込み、新しいワイヤレス・ブロードバンド情報をお届けします。次世代標準ネットワーク技術の専門サイト「WBBフォーラム」WBBフォーラムは、NGNをはじめWiMAXや802.11などのワイヤレス・ブロードバンドやデジタル放送に関する国際的な標準化動向を中心とした、次世代の通信産業と放送産業のダイナミックな展開をレポートするサイトです。あなたもフォーラムへ記事を寄稿してみませんか?

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目次

第1章 Q&Aで学ぶ高速無線LANの基礎
Q1 本書の改訂点は、主にどのようなところですか?
Q2 高速無線LAN とは? その歴史は?
Q3 ISM バンドとは?
Q4 新しい5GHz 帯とは?
Q5 無線LAN のスループットは?
Q6 無線によるブロードバンドの問題点は?
Q7 無線LAN の変調方式とは?
Q8 OFDM 変調とは?
Q9 無線におけるアクセス方式は?
Q10 CSMA 方式とは?
Q11 アドホック通信とは?
Q12 ISM バンドにおける無線LAN の干渉問題とは?
Q13 IEEE 802.11 標準以外のいろいろな無線LAN 規格は?
Q14 IEEE 802.15、802.16、802.20 とは?

第2章 高速無線LANの標準化を推進する802.11ワーキング・グループ
2.1 802.11 無線LAN のMAC レイヤの基本機能
2.2 802.11b と802.11a の標準化
2.3 さらに高速・高機能化を目指す802.11 の動向
コラム① 無線LAN の相互接続とWi-Fi アライアンスの活動

第3章 802.11無線LANのMACレイヤ①アドホック・モードからMACフレームまで
3.1 802.11 無線LAN のMAC レイヤの基本機能
3.2 802.11 無線LAN のネットワーク構成
3.3 無線パケットのMAC フレーム・フォーマット

第4章 802.11無線LANのMACレイヤ②アクセス制御方式「CSMA/CA」
4.1 802.11 無線LAN のアクセス制御方式
4.2 自律分散制御によるアクセス制御: DCF の仕組み
4.3 隠れ端末問題とRTS/CTS による解決
4.4 送信フレームのフラグメンテーション(分割)
4.5 集中制御によるアクセス制御: PCF の仕組み
4.6 マルチレート(複数の伝送レート)をサポート
コラム①いろいろなIFS の違いの整理= SIFS、DIFS、PIFS、EIFS =

第5章 802.11無線LANのMACレイヤ③MACレイヤ/物理レイヤの管理機能
5.1 802.11 規格におけるレイヤ管理モデル
5.2 時刻同期を取るためのTSF 機能
5.3 無線端末(STA)のパワー・マネージメント
5.4 802.11 規格の認証と接続

第6章 802.11無線LANのMACレイヤ④スループットとMACレイヤの高機能化
6.1 802.11a/b/g のスループットの計算(理論特性)
6.2 CSMA/CA 方式の2 進指数バックオフ制御の特性
6.3 802.11a/b 無線LAN のスループット特性
6.4 802.11b 準拠無線LAN のスループット特性
6.5 MAC レイヤの高機能化(11e)とQoS
6.6 従来のCSMA/CA を改良したHCF 競合チャネル・アクセス
6.7 ポーリングによるHCF コントロールド・チャネル・アクセス
6.8 高効率な伝送が行える「ブロックACK」
6.9 同一セル内の端末間で直接通信できる新DLS
6.10 QoS を考慮したパワー・セーブ機能「APSD」
6.11 高精度なタイマー同期機能

第7章 802.11無線LANの物理レイヤ①5GHz帯の802.11a標準規格
7.1 5GHz 帯の開放と新たな無線LAN 標準規格
7.2 高速無線伝送を可能とするOFDM 方式
7.3 802.11a 標準の仕様
7.4 OFDM 変調方式
7.5 フレームの構成と同期処理用信号
7.6 送受信信号の規定と特徴
コラム① OFDM 変調波の図解について

第8章 802.11無線LANの物理レイヤ②2.4GHz帯の802.11b/g標準規格
8.1 ISM バンドの802.11b 標準規格と周波数割当
8.2 802.11b 標準規格の詳細
8.3 802.11g 標準規格の詳細
8.4 802.11a と802.11g の違い
コラム① 赤外線を用いる無線LAN 標準
コラム② CCK 方式のコンプリメンタリ・コード

第9章 802.11無線LANの物理レイヤ③802.11a/gのOFDM変復調技術
9.1 54Mbps を実現するOFDM 変調方式
9.2 OFDM の連続モードとパケット・モード
9.3 OFDM 復調器の構成
9.4 重要なキャリア周波数同期技術
9.5 パケット・モードで核となるシンボル・タイミング同期技術
9.6 OFDM におけるチャネル推定とチャネル等化技術
9.7 位相トラッキング技術の仕組み
9.8 軟判定回路におけるサブキャリア重み付け技術
9.9 マルチレート制御と組み合わせたダイバーシチ技術
9.10 OFDM 復調器の実験による特性確認
9.11 OFDM 変復調方式と次世代無線LAN との関係

第10章 802.11n(100Mbps)の物理/MACレイヤ 高速化を実現する技術
802.11n標準化の経緯
10.1 100Mbps 高スループットを目指す802.11n
10.2 802.11n の検討の基本事項
10.3 802.11n 方式におけるスループットの高速化技術
802.11n規格の物理レイヤ
10.4 802.11n 物理レイヤにおける伝送レート向上のための技術
10.5 802.11n 物理レイヤにおける伝送品質向上技術
10.6 伝送レート高速化とバックワード・コンパチビリティを両立するフレーム・フォーマット
10.7 802.11n 送信機の構成
802.11n規格のMAC レイヤ
10.8 802.11n 規格における新しいMAC レイヤの機能
10.9 802.11n 規格のMAC レイヤ: 2 つの「アグリゲーション」の仕組み
10.10 802.11n 規格のMAC レイヤ:「ブロックACK」の仕組み
10.11 送信信号の保護機能(プロテクション・メカニズム)
10.12 802.11n 規格のMAC レイヤのその他の機能

第11章 高速無線LAN環境における電波伝搬
11.1 無線LAN 環境における電波伝搬特性
11.2 自由空間伝搬特性
11.3 屋内無線LAN の伝搬特性
11.4 屋内伝搬環境の区分と特徴
11.5 屋内の伝搬損失距離特性
11.6 屋内多重波の特性
11.7 レイ・トレース法(光線追跡法)
11.8 建材の透過・反射係数
11.9 UTD 回折係数
11.10 動的な伝搬特性
11.11 置局設計(アクセス・ポイントの設置)の考え方

第12章 高速無線LANのセキュリティ「802.1X」と「802.11i」
12.1 セキュリティの基礎知識
12.2 認証と鍵配送
12.3 無線LAN の認証
12.4 暗号と解読と安全性
12.5 これまでの無線LAN で使われていた暗号
12.6 802.11i の無線LAN で使われる暗号
12.7 まとめ:実装に委ねる無線LAN セキュリティ標準規格
コラム① AES の処理の数学的なポイント

第13章 高速無線LANの応用と今後の展開
13.1 公衆無線LAN サービスへの展開
13.2 家庭への無線LAN の導入と使い方
13.3 企業における無線LAN の導入と使い方
13.4 公衆無線LAN サービス事業者間のローミング
13.5 無線LAN の今後の展開

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