米国のスマートグリッド新標準:EnergyIoT/OpenFMB報告書

米国のスマートグリッド新標準:EnergyIoT/OpenFMB報告書

104,500円(本体 95,000円+税10%)

品種名
書籍
発売日
2016/9/27
ページ数
156
サイズ
A4判
著者

世界初のOpenFMB(エネルギーIoT)についての解説書!SGIP2.0と米国のスマートグリッドの最新動向が理解できる

SGIP(スマートグリッド相互接続性パネル)とNAESB(北米エネルギー標準会議)が標準採択した、再エネも含めた分散電源活用のための有力なフレームワークである「OpenFMB」(Open Field Message Bus、オープンフィールドメッセージバス)は、さまざまなベンダのエネルギー機器が相互運用可能になることから、エネルギーIoT(EnergyIoT)として注目を集め、米国で新たに取り組みが活発化し話題となっています。2009年9月に、スマートグリッドの相互接続性標準に関するフレームワークとロードマップ リリース1.0(ドラフト版)が発表され、スマートグリッドという言葉自体が米国で本格的に使われるようになって以降7年ほどの歳月が経ち、スマートグリッドを取り巻く環境は大きく変わってきました。その中でも大きな変化は、太陽光発電や風力発電などを含む再生可能エネルギーや蓄電池などの活発な導入です。これまでユーティリティ(電気・ガス・水道などの社会インフラ産業)が、中央集権型で管理する大規模な発電所から送られてくる電力を使うのが当たり前だった世界から、需要家(ビルや家庭)の周囲で太陽光発電などを使って発電をすることができるようになりました。このような再生可能エネルギーや蓄電池などの電力関連技術の変化とあわせて、情報通信技術の変化も電力事業に大きな影響を与えています。具体的には、クラウドコンピューティングやビッグデータ、IoTといった情報通信分野の最新技術が、米国における電力事業をより良いものにするために活用されるようになってきました。本書では、そのような変化を目の当たりにするきっかけとなった、米国で開催された電力関連の最大級のイベント「DistribuTECH 2016」(ディストリビューテック2016)のレポートをベースに、現在進行形で進んでいる米国でのスマートグリッドの最新の取り組みを整理して解説しています。

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目次

第1章 エネルギーIoT(OpenFMB)やPAPを推進する新SGIP 2.0
― 米国におけるスマートグリッドの最新動向 ―
1.1 SGIPからSGIP 2.0への移行
1.2 SGIPの組織体制:ビジョンとミッション
1.3 SGIPメンバーの構成
1.4 SGIPの活動:メンバーグループ(委員会)が中心に活動
1.5 SGIPにおけるPAPの最新動向
1.6 米国におけるもう1つのSGIP
1.7 米国のエネルギー政策の今後のトレンド:Grid Modernization Consortium(グリッドモダナイゼーションコンソーシアム)の動き


第2章 標準採択されたOpenFMBの概要と最新動向
― NIST のCPS PWGが「CPSリリース1.0」を発表 ―
2.1 IoTとEnergyIoT(エネルギーIoT)のコンセプト:IoTとCPSの関係
2.2 NISTが公開したCPSリリース1.0とコンセプチュアルモデル
2.2.1 NISTのCPSPWGが策定
2.2.2 NISTがCPSフレームワークを検討している目的
2.2.3 NISTリリース1.0のCPSの概念モデルとCPSの定義.
2.2.4 NISTリリース1.0のCPSフレームワークの構成
2.2.5 CPSが活用できると想定されている分野
2.2.6 ファセット(Facets)における概念化、実現化、保証という3段階
2.3 世界におけるIoT(CPS)関連接続機器の動向予測
2.3.1 ネットワークに接続されるIoT関連機器の数の推移
2.3.2 2020年には500億台がネットワークに接続される
2.3.3 CPSによる新しい世界(データ駆動型社会)のイメージ
2.3.4 エネルギーにおけるIoT:EnergyIoT
2.4 Duke Energy(デューク・エナジー)のプロフィールとOpenFMB(DIP)
2.4.1 Duke Energyのプロフィール
2.4.2 米国ノースカロライナ州に拠点を置くDuke Energy
2.4.3 再生可能エネルギー源へ40億ドル(約4,240億円)もの投資
2.5 DIP(分散型インテリジェントプラットフォーム)とOpenFMB
2.5.1 OpenFMBにつながるコンセプト:DIP
2.5.2 電力システムにおける集中と分散
2.5.3 変化しつつある電力システム
2.5.4 リファレンスアーキテクチャ「DIP」の7つのメリット
2.5.5 DIPを活用するスマートグリッド・アーキテクチャ
2.5.6 スマートグリッド・アーキテクチャとDIP/OpenFMB
2.6 FMB(OpenFMB)をより詳しく見る:OpenFMBにおけるデータの流れ
2.6.1 OT層関連
2.6.2 IT層関連
2.6.3 OpneFMBを活用する利点
2.6.4 DIPの特徴:ノードが階層型である
2.7 OpenFMBの定義と取り組みの経緯
2.7.1 OpenFMBの定義
2.7.2 OpenFMB取り組みの経緯:COWI(有志連合1):6社、COWII:25社の取り組み
2.8 OpenFMBのコンセプトとリファレンスアーキテクチャ
2.8.1 下位層:パブリッシュ(発信)/サブスクライブ(受信)型
2.8.2 インタフェース層:OpenFMB
2.9 COWIIによるデモ
2.9.1 3つのユースケースをデモ
2.9.2 日本企業も参加したDistribuTECH 2016のデモ
2.10 OpenFMBの今後:SGIPがOpenFMBのロードマップを発表
2.10.1 NAESBがOpenFMBを標準として採択
2.10.2 SGIPがOpenFMBのロードマップを発表


第3章 DistribuTECH 2016 に見る米国の最新企業・技術の動向
― 新展開を見せるOpenFMB・USNAP・OpenADR・HomeBeat ―
3.1 新ビジネスの方向を示したDistribuTECH 2016
3.1.1 26回目を迎えた米国における最大級のイベントDistribuTECH
3.1.2 500社以上が出展、78カ国から1万1,300人が参加
〔1〕Itron(アイトロン)の「OpenWay Riva」
〔2〕個性的な展示でアピールした「Hubbell」(ハッベル)
3.2 DistribuTECH 2016で提示された2つの未来
3.2.1 2つの未来:「分散化」と「サービス化」
3.2.2 DistribuTECH 2016で見た未来①:分散化
〔1〕Duke Energy(デューク・エナジー)のOpenFMB
〔2〕Comverge(コンバージ)のBYODデバイス
3.2.3 DistribuTECH 2016で見た未来②:サービス化
〔1〕Silver Spring Networks(シルバー・スプリング・ネットワークス)のIoTネットワーキングソリューション
〔2〕Ericsson(エリクソン)のSMaaS、Siemens(シーメンス)のMSaaS
〔3〕新しいトレンド:SGaaS市場とその予測
3.3 今後注目されるその他の企業/団体の動向
3.3.1 USNAPアライアンスの標準通信規格「ANSI/CEA-2045」
3.3.2 日本のデンソーがHEMSとユーザー向けサービスを展示
3.4 デマンドレスポンスの通信規格「OpenADR」とそのサービス
3.4.1 国際標準規格となったOpenADR 2.0b
3.4.2 AutoGrid(オートグリッド)社のOpenADRを活用したサービス
3.5 注目されたディスアグリゲーションビジネス
3.5.1 ディスアグリゲーションの先駆的企業:Bidgely(ビッジリー)
3.5.2 Bidgelyの新サービス:HomeBeat
3.5.3 米国PG&Eと実証、ドイツのRWEへ導入を発表
〔1〕PG&Eとの実証実験
〔2〕ドイツ第2位の電力会社であるRWEへの導入


第4章 変わりゆく米国の最新電力エネルギー業界
― DistribuTECH 2016出展企業に見る米国の最新の企業動向 ―
4.1 ユーティリティにとってのIT活用の未来
4.2 DistribuTECH 2016の出展企業一覧
索引

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