仕事を効率化「できる 仕事がはかどるPython自動処理 全部入り。」

2020年8月 7日

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みなさまこんにちは。長い梅雨がやっと明けたと思ったら、カンカン照りの太陽が顔を出してきました。在宅勤務が続いている方も多いと思いますが、家の中にいても熱中症には注意して、こまめに水分補給をしてくださいね。
ということで、今回は仕事効率化を図れるおすすめの1冊を紹介したいと思います♪
それがこちら、シリーズ累計発行部数7,500万部を突破した「できるシリーズ」からの書籍『できる 仕事がはかどるPython自動処理 全部入り。』。
できる 仕事がはかどるPython自動処理 全部入り。

Pythonを仕事に活かそう!!

せっかく覚えたPythonを仕事に活かそう!! 機械学習やディープラーニングなどで注目を集めるPython(パイソン)を、日常の業務でも活かしてみませんか? 作業を速く・正確にできる「画像・CSV・テキスト処理」、Googleのサービス「スプレットシートとカレンダーの連携」、Excel VBA代わりにPythonを使う「Excel文書の操作」など、単純だけど時間がかかる作業を自動化するためのプログラムを集めました。サンプルプログラムは、すべて本書のサポートページからダウンロードできます。

本体:2,300円+税
発売日:2019/5/24
著者:岡田 幸大/中野 正輝/森本 哲也/池 徹
ISBN:9784295006251

Pythonって何?

では、気になる本書の内容を見ていく前に、「Python」について簡単に説明していきます。
今や小学校にまで導入されているプログラミング教育。Pythonは、そのプログラミング言語の中の1つとして周知されています。主に機械学習IoTWebサービスの分野で使用されており、1番の特長はズバリ、「コード量の少ない」点だと言えるでしょう。また、日経新聞や産経新聞によれば、Pythonは年収が高い言語だとも言われています。習得者が少ないことも起因していそうですね。
ということでPythonについてザッと説明しましたが、伝えたいことは主に「機械学習、IoT、Webサービスの分野で使用されている言語」である点と、「カンタンな言語であるため初心者の参入障壁が低い言語」である点の2点です。
本書ではそのPythonを使用して、いかに仕事を効率化するかということが説明されています。

書籍の内容

本書は、下記の11章から構成されています。
Chapter 1 Pythonのプログラムを利用する前に
Chapter 2 コマンドラインインターフェース
Chapter 3 サードパーティライブラリのインストール
Chapter 4 Pythonのおさらい
Chapter 5 ファイルの操作と圧縮・展開
Chapter 6 画像の加工
Chapter 7 CSVファイルの処理
Chapter 8 テキストデータの処理
Chapter 9 Microsoft Excelとの連携
Chapter 10 Webスクレイピング
Chapter 11 Web API
Chapter 1には開発環境の構築方法が記載されています。バージョン1.5.2b1以降のPythonには「IDLE」というテキストエディタが標準で付属していますが、本書ではそちらではなく、「Visual Studio Code」というソースコードエディタを用いていますので注意が必要かもしれません。インストール手順などはPC画面のスクショ付きで掲載されていますので、そちらを参照していただければスムーズに行えそうです♪
それでは本題に入ります。今回取り上げる本書の内容ですが、仕事で活躍しそうな(偏見)「7.CSVファイルの処理」と「9. Microsoft Excelとの連携」に焦点を当てていきたいと思います。
■ CSVファイルの処理
CSVは、複数の項目(値)をカンマで区切ったテキスト形式のファイルです。売上データや名簿など、行と列で表現できるデータのフォーマットとしてさまざまな状況で使われています。
冒頭部では、Microsoft ExcelやAccessに名刺管理ソフトの宛先を取り込む場合、互角性がないため手間(ちょっとしたデータの加工など)が発生する場合があると記述しています。そこでPythonを用い、煩わしさを解消する方法を紹介。業務の時間短縮につながります。
また、読み込んだCSVファイルを1行ずつ処理する、ヘッダー行がないCSVファイルを読み込む、文字コードを指定してCSVファイルを読み込む方法などを取得できるほか、項目(値)にクォートを付けてCSVファイルを書き込むという細かな部分までフォローしていますので、時と場合によって使い分けることができます。
■ Microsoft Excelとの連携
Excelはデータを集計・分析することのほかにも、経費精算書などの社内文書作成からスケジュール管理まで幅広く使用されています。9章ではPythonを利用したExcelファイルの自動処理について解説しています。Excelの仕組み「マクロ(作業を自動化する)」にも注目です。さらに、Excelファイルを扱うライブラリとして「openpyxl(※1)」を使用しています。

ワークブックを扱う、既存のExcelファイルを読み込む、セルを扱うことなどについてコードで対応する形で話が進みます。例えば、「セルを扱う」であれば、
  • セルの値→cell.value
  • セルの列位置→cell.column
のように記載されており、これらはワークシートからCellオブジェクトを取得することで、セルの属性を参照したり設定したりすることができるようになるのです。Pythonのライブラリopenpyxlを使うことで、Excelファイルを読み書きできるようになることが特長ですね☆彡
そのほか、CSVファイルを読み込んでグラフを作成することや、条件付き書式を扱うことなども可能です。

おわりに

駆け足での説明にはなりましたが、とにかく「Excelの動作をPythonで動かす色々が詰まっているのだな」と思っていただければ幸いです。ソースコードのダウンロードができ、注釈なども付属しているので、初心者の方もイメージしやすい1冊となっています。

「Pythonを使った自動化」に興味がある方は、ぜひ一読してみることをおすすめします。

※1・・・Pythonのモジュール。Excelを自動で操作してくれる。

◆告知
最後に1つお知らせがあります。
8月24日(月)に「できる 仕事がはかどるPython&Excel自動処理 全部入り。」が発売されますので、興味関心がある方はぜひぜひ覗いてみてくださいね★