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出版営業スタッフブログ
話題の新刊、売れ筋タイトル、書店店頭でのフェア展開など、インプレスの書籍に関する耳より情報を随時アップします。
2017年4月25日
書店ではなかなか見つからない!「インプレスの隠れた良書を紹介 あの頃のベストセラー」のコーナー。
今回はちょっと変わり種『ビジネスマンのためのドーピング・ガイド』をご紹介します。
パソコン仕事には「カレー」、 上司の呼出には「バナナ・オレ」。飲んでパワーアップ、食べてスキルアップするビジネスの新常識。
紙書籍版: 1,000円+税(本体)
電子書籍版:900円+税(直販通常価格)
発売日:2004/9/30
著者:加藤三千尋
ISBN: 9784844320043
薬剤師が提示する「新たなビジネスノウハウ」
本書が発行された2004年はアテネオリンピックが開催。日本選手は体操男子団体が28年ぶりに金メダルを獲得したり、ハンマー投げの室伏広治選手の逆転で金メダルに輝いたりなど日本中が熱狂した年でした。経済面ではいわゆる「失われた10年」が終息を迎えたとされ、さてこれからどうやって景気を上向きにしていこうか? と世の中がにわかに沸き立っていた時期でもありました。そんな時代に薬剤師である著者が提示した「新しいビジネスノウハウ」が本書のテーマ「ドーピング」です。
ドーピングと聞くと、先ほど話題にしたオリンピックでの選手への罰則イメージが先行し「なんかこわい」「もしかして悪いこと?」「副作用が......」と思う方も多いかと思います。
でもご安心を!この本で紹介するのは「身近な食べ物や飲み物、市販薬」で「コンディションを通常に戻す」ものばかりです。しかも「即効性」「即時性」重視なので、お昼ご飯やちょっとした休憩時間で簡単に試せます♪
パソコン仕事にはカレー!
今回は、その中でも表紙でも目立っている「パソコン仕事にはカレー!」を試してみました。効果は下記の通り。
" 結論からいえば、カレーを食べた場合には、脳組織中のヘモグロビンの量が増加したのである。それもわずかなものではなく、明らかな増加が見られたのだ。
いいかえれば「カレーを食べれば脳の血流量がアップする」ということになる。
しかも、カレーを食べた被験者によっては、脳の視覚野の機能が高まったという例まであったのである。"
" ただし、大盛は避けておきたい。満腹感から胃に血液が集中して、せっかくの午後を睡魔との闘いに費やしてしまうことにもなりかねない。
また、もう少し進んだ効果を得たい人は、カツカレーを選べばいいだろう。カツカレーの"カツ"つまり豚肉には、牛肉とは違って豊富なビタミンB1が含まれている。これを食べれば、頭脳のクールダウン効果を追加することもできる。"
抜粋:加藤三千尋 ビジネスマンのためのドーピング・ガイド(インプレス刊)
1日の大半をパソコンの前で過ごすインドア派マーケッターとして、この情報は見逃せません。早速好物のカツカレーを食べに神保町の「まんてん」さんへGO!冴えた頭で午後を乗り切るぞ(ご飯は少なめ)
昼食後、1時間〜2時間仕事をしてみたところ、たしかにいつもより頭がスッキリしていました。午後にありがちな睡魔や倦怠感もなく、心なしか業務資料もサクサク読めている気がします!
上司や部下とのやりとりから顧客攻略力アップまで、飲んで食べてスキルアップ
カレーのほかにも『上司からの呼び出しは「バナナ・オレ』『午後イチ商談のために「あんまん」』はたまた『女性をその気にさせる「●●●●」』なんてドーピングプランも掲載されています。果たしてどんなものにそのような効果があるのか?ぜひ皆様も確かめてみてください。
さて、そんな私の次の一手は『上司からの呼び出しは「バナナ・オレ』......先輩からの呼び出しかつ飲んだのも豆乳バナナだけど、きっと近い効果は得られるはず。それでは、みなさまの日々のお仕事に幸あれ(泣)
2017年3月 7日
書店ではなかなか見つからない!「インプレスの隠れた良書を紹介 あの頃のベストセラー」のコーナー。
今回は、初版は2005年、2012年には新装版として発売された、故・眞木準氏が厳選したトップクリエイターの仕事術「ひとつ上の」シリーズの3部作から、『ひとつ上のアイディア。』をご紹介します。
『ひとつ上のアイディア。』は、広告業界や建築業界のトップクリエイターのアイディアと、その創出方法を惜しみなく公開した本。
ビジネスパーソンの、
・人が驚くようなアイディアを出したい。
・単発ではなく、アイディアを出しつづけたい。
・アイディアを仕事の結果につなげたい。
という願いを叶えるための解決策が、この本には示されています。
しかし、結論から言うと近道はありませんでした...。
実際に、読んでみてわかるのは、トップクリエイターにとっても、アイディア出しは容易ではないということ。
コピーライターの岩崎俊一氏は「平面上でウロウロしていてはいけないんですね。見あげたり、見おろしたり、グーンと離れたり、思い切り近づいたり、見る角度や位置を奔放に変えながらアイディアの発見につとめる」と多角的な思考の重要さを語っています。
また、コピーライターの児島令子氏はこう言います。
「アイディアとは、答えではなく問いの中から生まれるもの。だから問いを考えつづけて自分を反応させる。スクリーニングされた直感がいい反応をもたらす。」
すぐに答えをだそうとせず、自分の反応をみつめることが、アイディアを生み出すのでしょう。
博報堂の常務執行役員だった小沢正光氏は「オリジナリティなど必要ない」と言い切っています。
「アイディアが出ない人というのは、だいたい頭の中でごちゃごちゃやっているだけのことが多い。本人はそれで考えているという。でもそれは違う。
考えるということは、紙に書いて出すということです。実際に考えてますと言っている人に、書いてみろと紙を渡しても何も書けない事が多い。」
とにかく、頭の中で考えていることをすべて書き出し、清書しながら整理し、選ぶ。
その行程を、3回3ラウンド実行する...。
そのくらい、頭も手も使って、考えに考えて、ふるいにかけて残ったアイディアこそが、文字通り「ひとつ上のアイディア。」なのだと思います。
とはいえ、トップクリエイターではない私たちが、彼らと同じ方法でアイディアを得ることは難しいかもしれません。
そんなときはまず、本書の編者である眞木準さんのイントロダクションを読んで、「2時間クリエイター法」を順番に実践してみてくださいね。
とにかく、今読んでも古びることがないトップクリエイターの生の言葉は、日々の仕事を後押ししてくれること間違いなし。
企画やプランニングの仕事・業務に携わっている人、クリエイター・クリエイターを目指す人だけでなく、日々の仕事をクリエイティブにしたいと思っている人におすすめの1冊です。
2017年2月 3日
書店ではなかなか見つからない!「インプレスの隠れた良書を紹介 あの頃のベストセラー」のコーナー。第2回目はこちらの書籍をご紹介させていただきます!
コンピュータ業界の重鎮が "若いエンジニアに読んでほしい" 名著・古典100冊を厳選
著者は日本のC言語とUNIX、そしてインターネットの基礎を築いた石田晴久氏。また、共著として、山幹雄、安達淳、塩田紳二、山田伸一郎が参加しています。
日本のコンピュータ史の重鎮である著者人がこの本目指したのは「コンピュータ分野に興味を持つ若いエンジニアや学生が読書をするときの指針となる良書の選出」でした。
技術書だけじゃない、名著・古典を通してコンピュータの歴史を追体験しよう
選書は大きく11の分類され[歴史][人物・企業][ドキュメンタリー][思想][数学/アルゴリズム][コンピュータ・サイエンス][アーキテクチャ/OS/データベース][コンパイラ/言語][プログラミング][ソフトウェア開発][インターネット]となっています。
ひとつ例を挙げますと、[歴史]では『計算機の歴史パスカルからノイマンまで』や『コンピュータ史』のようなコンピュータの歴史に直結したタイトルから『増補 情報の歴史 象形文字から人工知能まで』のような「人類と情報」を広く俯瞰して学べるものまで選出されています。
ほかにも、マイクロソフトやIBMの誕生、パーソナルコンピュータの父アラン・ケイ、日本企業も海外企業勢と熾烈な競争をしているスーパーコンピュータ、コンピュータ犯罪やセキュリティ、インターネットメディアの到来、ユビキタス、UI・UXなど現在にもつながるキーワードが多数ちりばめられた名著も数多く取り上げられています。
これらのいわゆる"読み物作品"を通して「コンピュータの歴史」を追体験しながら、より深く理解できます。
もちろん、アルゴリズムやコンピュータサイエンス、プログラミングやソフトウェア開発などエンジニアリングに直結するタイトルも数多くの紹介。現役エンジニアの方には「なつかしい」タイトルも数多くあるかと思います(私も懐かしい本が何冊かありました)。
Winny作者の金子勇氏をはじめ、豪華メンバーのゲストコラムも必読
この本のもう一つの魅力は、Winny開発者の金子勇氏をはじめとした豪華なゲストコラムにあります。彼らのマインドやアプローチはきっと読書や学習に役立つはずです。
表面的な知識をすぐ得ることができるネットワーク時代だからこそ、これらの本は読むべき価値があるでしょう。
―金子 勇(Winny開発者)
インターネットにはプログラミングに関する無料の情報が氾濫していますが、やはり現在でも専門書籍が最も精錬された情報源であると言えると思います。
―登 大遊(SoftEather開発者)
私の理解を支えたのは、繰り返される朝の読書でした。
―結城 浩(「Javaによるデザインパターン入門」著者)
本日紹介した「改訂新版 コンピュータの名著・古典 100冊」は電子書籍版も発売中です。
今回の「あの頃のベストセラー」はここまで。次回もお楽しみに♪
2017年1月20日
「インプレスの隠れた良書を紹介 あの頃のベストセラー」のコーナー!!
■クリエイティブマインド つくるチカラを引き出す40の言葉たち
杉山氏は、たくさんのすぐれた企画者やトップクリエイターを世に送り出している、「名伯楽」としても知られています。
そこで起爆剤となっているのは「言葉」です。
「少しくらいクレージーじゃないと。」
「いつも「なんちゃって」と語尾につけることが肝要。」
「カンタンにいうと、どういうこと?」
✽ うまくチカラを発揮できないとき。
✽ つくり手としての自分を見失ったとき。